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シヴィリアンコントロールと軍の慎重さ

★遊牧民★のメディア棒読み!さんのエントリ「軍人」はこう考えているで自衛隊が先制攻撃論等に対して基本的に慎重な姿勢である事について論じていたので、これについて若干言及してみたい。

確かに、自衛隊や他の多くの軍隊では戦いに対して慎重な姿勢を保持しているというのは事実である。なんといっても、真っ先に危険にさらされるのは自分自身であり、また敵や味方の能力を一番考え研究しているのは軍である以上、慎重になるのは当然とも言える。これは大規模な戦力の投入により確実に勝利を得る事を趣旨とするパウエル・ドクトリンにも顕著に見られる方向性である。

さて、この慎重さの源泉はどこにあるのかと考えると、まずはプロフェッショナリズムに理由が求められると考えられる。綿密な計算に基づく損害の判定というのはまさにプロフェッショナリズムであるし、自らや仲間の危険というのを重視する姿勢というのは、一種の団体性の発露である。これは確かに戦争に対する消極的な考えを産み出す場合もある。しかしながら、パウエル・ドクトリンのような大規模な戦力の投入による損害の極限と確実な勝利という考えを追求すれば、それはより大きな戦力の整備の為のより大きな予算の獲得を目的とせざるを得ないし、そこで団体性は有象無象の圧力を文民に加えるという形にもなるだろう。文民統制上ギリギリな圧力としては集団での辞職という脅しといった消極的な反抗がありえるし(イギリスのモントゴメリー元帥が徴兵法案についてこれを行おうとしたという疑惑がある)、もっと言えばクーデターの脅しやクーデターそのものというのも存在する。これらの例は枚挙に暇がない。

さらに言えば、予算獲得というのは、逆に戦争を惹起する可能性すら孕んでいる。第一次大戦の実質上の開戦はドイツのフランスへの侵攻からであるが、なぜドイツがフランスに侵攻したかといえば、それは当時のドイツの作戦計画が二正面作戦を避ける為にフランスを速やかに打倒するという建前で立てられた、予算獲得の為と言われているシュリーフェンプランに思考が拘束されていたからと言える(少なくとも原因の一つである)。しかもこの作戦の開始はプロフェッショナリズムの代名詞のような参謀本部の独断専行によっていた。

そもそも、このプロフェッショナリズムはハンチントンがこれこそ文民統制の担保として持ち上げたものの、その後パールマターにより近衛兵主義(プリートリアニズム)として批判が加えられており、全く完全に信用出来る性質のものではない。軍人は無謀な戦いは避けたがるが、しかし自らの存在意義は戦いにこそあり、組織、個人のアイディンティティの為、予算の獲得の為、組織の病理の為… 様々な理由により戦いそのものに対する指向を先鋭化させ文民をないがしろにする可能性は常にある。これのもっとも極端な例としてルーデンドルフの総力戦思想があるが、究極的には軍に全てを奉仕させ、戦争の為に戦争を行うというのはある意味軍の理想ではある。

歴史学者ファークツの指摘する文民軍国主義という概念からの文民政府への批判は可能であろう。しかし、それでも軍の反抗、反乱に頼るというわけにはいかない。第一、仮にこれを認めるならば、その他のクーデターも認めざるをえなくなる。下克上や反乱、反抗による目的の達成に味をしめた軍隊がどうなったのか、この国の歴史は教えてくれるだろう。


参考にした本は三宅正樹の政軍関係研究。政軍関係について非常に分かりやすく基礎理論から論じてありオススメ度は高い。

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