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デーヴ・グロスマン 戦争における「人殺し」の心理学

以前読んだ、デーヴ・グロスマン,戦争における「人殺し」の心理学,ちくま学芸文庫,2004(原著1995)を再読した。

概要としては、第1部に、人間は殺人を行う事に対して大きな心理的な抵抗感があること。第2部、殺人に関して殺す側も殺される側も(ただし、こちらは生き残れば)、大きな心的外傷を受けること。第3部に、これらは物理的距離で緩和できること。第4部に、如何にすれば殺人を行うことが出来るかということ。第5部に、残虐行為の問題点。第6部に、殺人の結果起きる殺人者の精神的な問題。第7部に、ベトナム戦争での問題。第8部の現代アメリカでの暴力事件の増加とメディアの問題について。といったような構成で書かれている。

殺人の抵抗感については、歴史的な事例や統計を紹介しながら、「人がいかに人を殺せないか」という問題について、論じている。人間が人間を殺して当たり前というような前提の戦史や軍事理論しか知らなかった者(私も含む)には目からボロボロ鱗が落ちる。たとえ人間は自らの命に危険が迫っても敵を殺す事を躊躇する、であるとか、多くの兵員は殺人を避け一部の殺人可能な心理を持つ者への支援を行うという事実は極めて興味深い。
また、第3部から第4部にかけて、この心理的抵抗を如何にクリアしていくかという事が書かれている。軍隊というメカニズムが如何にこの心理的抵抗をクリアしようと努力してきたかを説明する。この際、オペランド条件づけという方法が最後に出てくるが、極めて興味深い。
しかしながら、第8部において論じられている点にはかなりの疑問が残る。本書に書いてある通り、訓練法の革新により多くの心理的抵抗を克服し殺人が可能な兵員の養成が可能になったが、単純に同じ理由でアメリカにおける暴力犯罪の増加が説明出来るというのはいささか論としては横暴ではないかと考える。戦闘と訓練という限定条件下での行為についての因果関係は与えられるパラメータが少なく軍という組織による管理と統計が取れる以上、明らかになりやすいが、諸々の社会的状況が関わってくる暴力犯罪の増加をこれに帰させるというのは難しいのではないかと感じる。また、根拠という意味では(本書が訳書であり、原著にはあるのかもしれないが)注が無く根拠となった文献に当る事が出来ないという問題がある。

しかし、それでも尚、本書は極めて有益な示唆を与えるものであり、是非、一読を勧めたい。

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